地籍調査
人に「戸籍」があるように、土地には「地籍」があり、土地に関する特徴実態を記録したものです。
地籍調査とは、その地籍を市町村が主体となって、国土調査法に基づき一筆毎の土地ごとの所有者、地番、地目を調査し、境界の位置と面積を測量する調査です。
その結果は、地図(地籍図)及び簿冊(地籍簿)として登記所に送付され、それらを基に土地登記簿が書き改められ、備え付けられます。
◎進捗状況 | ◎作業スケジュール |
○知っておいてほしいこと | ●ご注意ください『筆界未定』 |
地籍調査の目的
土地に関する記録として広く利用されている公図の多くは、明治時代の地租改正事業によって作られた地図(字限図)を基礎としており、当時の測量技術のレベルの低さや、その後の管理が十分でなかったこともあって、土地の形状や面積が現地と異なるもの、登記簿上残っているが現地に無いものなど、現地の実態と大きく異なっている場合がよくあります。地籍調査はこれらの不備欠陥を補正し、国土の実態を正確に把握するために行われるものです。
地籍調査の歴史
我が国における地籍調査の歴史は古く、それぞれの測量目的の差異は見られますが、歴史上特筆され、統一的に行われた土地調査は、おおむね次の3期に大別できます。
大化改新における班田収受のための土地調査(652年頃)→第1期
天正文祿における太閤検地(1582年頃)→第2期
明治維新における地租改正のための土地調査(1873年頃)→第3期
現在、国土調査法に基づいて実施している地籍調査事業は、第4期の歴史的事業ともいえます。
地籍調査の必要性
現在、町役場や法務局(登記所)にある土地登記簿や字図は、明治初期に作られたものを基礎として、今日まで加除訂正してきたもので、次のような問題がありました。
(1) 面積・形状・地目等が現地と一致しない場合がある。
(2)「大字」「小字」が異なる場合は、隣接地が分からない。
(3) 字図と字図の接合が困難であり、字図が公図としての役割を十分に果たしていない。
以上のようなことから、今日境界についての問題が多くなっています。従って、こうした諸問題をなくし、限られた土地を正確に把握し、高度に利活用する為には、精度の高い(正確な)「地籍図」「地籍簿」を早急に整備する必要があります。
地籍調査の利点
地籍調査の結果は、土地に関するあらゆる施策の基礎資料等として利用できます。具体的に説明しますと、次のとおりです。
- 公共事業の円滑化に役立ちます。
- 災害の復旧に役立ちます。
- 土地取引の円滑化に役立ちます。
- 土地にかかるトラブルの未然防止に役立ちます。
- 市町村の整備計画に役立ちます。
関連リンク
国土交通省地籍調査Webサイト (より詳しい情報が掲載されています) |
お問い合わせ先 | 建設課 地籍調査室 | TEL:0738-23-9504 |
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